ジョブコーチトピックス

広島で発達障害の相談研修を行いました  ( 西村 浩二 : 2011/09/17 )

皆さん、お久しぶりです。
就労支援の情勢がこの先どうなるのか、まだまだ分からないことが多くありそうですが、
私もこの流れにおいていかれないようにとは思いつつ、皆さんの記事はチェックはしています。
でも、それだけではいけませんので、今回広島で行った「発達障害相談支援スキルアップ研修」について、少しだけ紹介させていただきます。

この研修は市町の保健師、行政窓口、委託相談支援事業所等の相談に従事される方を対象に、広島県が主催して行いました。
「発達障害の特性から支援を考える」を軸に講義・演習・ディスカッションの内容で計5日間行いました。

内容的には、就労に関するものは少なかったのですが、相談支援の演習では、就労を主訴に相談に来られた方のニーズを把握するという設定で行いました。近年は様々な窓口に就労を主訴に相談に来られる発達障害のある人が増えていると思われますが、次の機関につなぐために、一次相談窓口の役割は大切なものだと考えています。

11月にも福山で開催する予定にしており、その反響次第では来年度以降も実施していきたいと思っています。

相談支援事業の課題

私は相談支援専門員という立場での仕事もあるのですが、この業界は本当に就労支援に疎いと思います。
就労支援のプロセスに一定の理解がなければ、その前段の相談の質は必ず下がります。だからこそ、相談支援専門員の就労に関する知識、研修は必要だと思います。広島での取り組み、大変興味があります。月末の広島で詳しく教えて下さいね。

あと、数年前、とあるベテラン相談員のインテークに同席させてもらった時のことを皮肉をこめて紹介しますね(笑)
クライアントは発達障害、相談の主訴は就労。相談員は家族から出産の状態や産後の状況などをあれこれ聞きました。就労に関する情報を聞くこともなく出した答えは「就職はむずかしいねぇ〜。」
開いた口がふさがらなかったことを思い出しました。


投稿者: 東 良太郎 2011/09/18
気になる演習風景ですね

5日間の研修とは、頑張りましたね。恐れ入ります。
子どもから大人まで、社会生活の適応状況も様々、支える家族の状況も様々で、雲をつかむような対象ですが、何か技を仕込んだのですね。大変興味があります。こちらも居宅サービス支援の新しい研修計画中です。研修のコンセプトや内容の概要だけでも教えて下さいね。

投稿者: 志賀 利一 2011/09/18
コメントありがとうございます

5日間の研修中は、早朝覚醒が続き、今頃体にきてしまい、衰えを感じるこの頃です。
今回の研修は就労に特化したものではないため、小川さんが記事に書いていただいているような内容のものほどではないのですが、本人のニーズが一見分かりづらいケースに対して、どのようなアセスメントを持って、次につなぐべきかを考えておかないと、本人も支援者も困ってしまうことが少なくないと思います。

就労支援に必要な要素や情報を支援者が共有して進めていける地域になるよう、地味に仕掛けていきたいと思います。

以下は今回の研修内容です。

発達障害者の理解と支援、相談場面での情報提供・環境の工夫、支援ネットワークの構築・啓発、生活支援、行動支援、自立支援、自己認知支援、相談の実際

以上のような流れで、講義・演習う・ディスカッションを進めていきました。水野さんが企画の大半を考えてくれたため、私は準備は楽をさせてもらいました。

投稿者: 西村 浩二 2011/09/20
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経歴
大学時代を障害児者へのボランティア活動と社会勉強に明け暮れ、なぜか広告業界へ進み、4年間悶々とした生活を送る。その後1年少々を自由な人として過ごし、1996年に社会福祉法人つつじコスモス(授産施設)へ就職する。翌年ウィングに異動となり、2002年より現在の職につく。
そして、2006年6月より広島県発達障害者支援センター専任として発達障害のある人の相談業務を行っております。
コメント
ジョブコーチの方法論や経済活動へかかわるということが前職の仕事に通じる部分もあり、自分を活かせる分野と信じて、広島でも地域就労支援の波を広げたいとあれやこれやと画策しています。この業界は「社会の中で当たり前に暮らす」って言葉がよく出てきますが、このことをあえて語らなければならないほど、福祉分野と社会との距離はまだまだ縁遠いと感じています。この状態に風穴を開ける可能性を秘めているのが「ジョブコーチ」ではないでしょうか。現在は現場での直接支援に携わることよりも、地域就労支援システムをつくることと人材養成のための仕掛けをすることが中心であり、現場スタッフの側面支援が主な役割です。また発達障害児へのかかわりも兼務している関係上、「幼児期からはじめる就労支援!?」を合言葉に一貫した支援体制を東広島地域でもつくっていくことが当面の課題でもあります。