ジョブコーチトピックス

(雇用就労)competitive employment  ( 西村 浩二 : 2004/11/05 )

福祉関係者の方には一般就労といった呼び方に馴染みがあるかも知れません。社会的に価値あるサービスや生産的な活動の中において、障害を持たない従業員とともに働いている職場であり、労働法規の適用、区別のない採用や昇進の機会が障害を持たない従業員と同様に与えられる雇用の形態をいいます。
日本では、(雇用契約・労働法規の適用はありますが)福祉工場などの保護雇用や授産施設等における福祉的就労と対比して、企業や官公庁等での通常の雇用をさします。また特例子会社や重度障害者多数雇用事業所における就労も雇用就労の範疇に入るものです。
アメリカでは職業に対する機会均等性を更に強調し、競争的雇用(competitive employment)という言い方が一般的です。リハビリテーション法における援助付き雇用の定義では、障害のある人が働く場が「フルタイムあるいはパートタイムの仕事で、平均週20時間以上の労働」すなわち競争的雇用であることが、援助付き雇用の条件の1つであるとされています。
今後、この雇用就労を目指して、授産施設機能が改編されようとしていますが、企業サイドの受け入れに対する意識の変革や仕組みを構築することはもちろんですが、障害のある人を支援するジョブコーチの技術や継続的な支援をしていくためのネットワークが重要になってくると思います。

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経歴
大学時代を障害児者へのボランティア活動と社会勉強に明け暮れ、なぜか広告業界へ進み、4年間悶々とした生活を送る。その後1年少々を自由な人として過ごし、1996年に社会福祉法人つつじコスモス(授産施設)へ就職する。翌年ウィングに異動となり、2002年より現在の職につく。
そして、2006年6月より広島県発達障害者支援センター専任として発達障害のある人の相談業務を行っております。
コメント
ジョブコーチの方法論や経済活動へかかわるということが前職の仕事に通じる部分もあり、自分を活かせる分野と信じて、広島でも地域就労支援の波を広げたいとあれやこれやと画策しています。この業界は「社会の中で当たり前に暮らす」って言葉がよく出てきますが、このことをあえて語らなければならないほど、福祉分野と社会との距離はまだまだ縁遠いと感じています。この状態に風穴を開ける可能性を秘めているのが「ジョブコーチ」ではないでしょうか。現在は現場での直接支援に携わることよりも、地域就労支援システムをつくることと人材養成のための仕掛けをすることが中心であり、現場スタッフの側面支援が主な役割です。また発達障害児へのかかわりも兼務している関係上、「幼児期からはじめる就労支援!?」を合言葉に一貫した支援体制を東広島地域でもつくっていくことが当面の課題でもあります。