ジョブコーチトピックス

福祉的就労  ( 西村 浩二 : 2004/10/28 )

【福祉的就労】non-competetive employment
 一般に各障害種別の授産施設等の法定施設や小規模作業所等の法外施設での生産活動に参加することを目的として行う就労のことです。施設と障害のある利用者の間での雇用関係はなく、ここで得た収益について、必要経費を控除したものを賃金としてではなく、工賃として支払を受けることになっています。現在、全国的な平均月額工賃は、2万円弱という実態であり、自立生活をしていくには非常に難しいと思われます。また授産施設等で就労している利用者は法的には労働者として認められていないため、労働法規の適用がないのが現状です。しかし、ここ最近では福祉的就労という枠の中でも、施設内の労働だけでなく、施設の外に出て働く(例:公園清掃等)ことや企業の中で生産(授産)活動もいろいろな地域で試みが始められ、“社会の中で働く“ことで福祉的就労と一般就労の中間的な位置づけによる就労も注目を集めています。
今後、障害者施設の事業体系が見直されることにより、自立訓練や就労移行支援機能ならびに要支援障害者雇用事業といった障害のある人の就労に向けた取り組みがなされようとしていることで、多様な就労体系が整備されることが望まれます。

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経歴
大学時代を障害児者へのボランティア活動と社会勉強に明け暮れ、なぜか広告業界へ進み、4年間悶々とした生活を送る。その後1年少々を自由な人として過ごし、1996年に社会福祉法人つつじコスモス(授産施設)へ就職する。翌年ウィングに異動となり、2005年10月より広島県発達障害者支援センターで勤務し、発達障害のある人の相談業務を行っております。
コメント
ジョブコーチの方法論や経済活動へかかわるということが前職の仕事に通じる部分もあり、自分を活かせる分野と信じて、広島でも地域就労支援の波を広げたいとあれやこれやと画策しています。この業界は「社会の中で当たり前に暮らす」って言葉がよく出てきますが、このことをあえて語らなければならないほど、福祉分野と社会との距離はまだまだ縁遠いと感じています。この状態に風穴を開ける可能性を秘めているのが「ジョブコーチ」ではないでしょうか。現在は現場での直接支援に携わることよりも、地域就労支援システムをつくることと人材養成のための仕掛けをすることが中心であり、現場スタッフの側面支援が主な役割です。また発達障害児へのかかわりも兼務している関係上、「幼児期からはじめる就労支援!?」を合言葉に一貫した支援体制を東広島地域でもつくっていくことが当面の課題でもあります。