ジョブコーチトピックス

発達障害のある人のための就労移行支援事業  ( システム管理者 : 2010/07/19 )

小川です。JC-NET以外の土俵で就労支援について考え、意見を述べる機会を年に数回持っています。週末は和歌山で日本自閉症協会全国大会に参加し、就労支援の分科会で座長を務めさせて頂きました。
主に発達障害者の就労をテーマにしたのですが、会場は定員を溢れる盛況で、この分野での関心の高さがうかがわれました。
分科会の前後に、シンポジストの中山清司さん ( N P O 法人B O N 代表理事、 北摂杉の子会スーパーヴァイザー)、 今井忠さん ( N P O 法人東京都自閉症協会理事)、市川浩樹さん (障害者職業総合センター)といろいろ放談をしたのですが、改めて、様々な切り口で問題解決が必要な分野であることを感じました。雇用就労ではない働く場所の問題、働くというよりは家から一歩出るための「居場所」の問題。そして学校教育の在り方や、高等教育から職業生活への移行の問題など、話題は尽きません。そして、そべての問題を「発達障害」という障害の問題として考えることにも限界があり、「普通」との境界の曖昧さや、そのすそ野の広さを考えると社会の包容力や教育力の視点も大切であることなども。
そうは言ってもJC-NETの役割は、雇用就労への道筋を考えること。様々な角度からの検討が必要な問題であるほど、得意分野で結果を出すことが大切なような気がします。そんなこともあって、発達障害のある人の就労移行支援事業について考えたいと思い、添付ファイルを付けました。成人期まで普通教育を受けてきた人にとって、就労でうまくいかないからといって、診断→手帳取得→障害者雇用は容易に受け入れられることではありません。一定期間の伴走者的な支援が必要ですが、「相談」だけでの対応も限界があります。「障害者の社会資源」という雰囲気ではなく、毎日通う気持ちになれるような社会資源で、作業や実習をしながら、自分の働き方や生き方にういて整理や修正をしていくところ。若者自立塾でもなく、サポステでもなく・・・。そういう所について考えたいと思います。

ところで、和歌山と言えば和歌山ラーメン。夜、有名な井出商店に行ってみました。味もさることながら、店の雰囲気あレトロで素敵です。小さな鯖寿司、ゆで卵がテーブルに置いてあって、有料ながら買ってに取って食べるシステムが和歌山ならではでした。http://ramen.gnavi.co.jp/rmn00887/

発達障害者の就労移行支援事業(113.9KB)

相談支援事業の立場から

相談支援事業所の東です。
県単事業の就労支援に関わるようになってから、発達障害のある人の就労の相談も増えていますが、多くの人が、安定して働くためにはもう少し時間(準備)が必要だと感じています。
私は、相談支援を通して、ご本人さんの障害の受け入れ度合い、職業的課題の受け入れ度合い、家族の理解の度合い、の3点へのアプローチが大切だと感じています。
具体的には家族が発達障害だと感じていても、ご本人さんが受け入れることが難しいケース、ご自身で障害について受容していても、それが職業的な課題と繋がりにくいケース、家族の理解が乏しいケースで、いずれも社会資源に繋がりにくいタイプのケースだと思います。ちなみに、長期の目標が立てにくく、現実的でない就職に飛びつこうとして失敗してしまうことが予想されます。
こういったケースでは、就職を長期的な目標に設定し、短期的な目標を具体的に示しながら、丁寧に相談していくことが大切だと思いますが、
発達障害のある人が就職の相談をするところが少ないのも現状なので、そこも何とか考えていきたいものです。
発達障害のある人の「就職までのプロセス」を包括的に担うところ。現実には発達障害者支援センターができればいいのですが、「就職」以外の相談も多い現状、そこにあまり多くを期待をするのも酷だと思います。
まったくの思いつきのコメントで恐縮ですが、ナカポツに発達障害のある人の就労相談を担当するスタッフを配置するなど、インテークからラポールの形成について少し時間をかけることができる仕組みなどがあればいいな、なんて思いました。どんな魅力的な社会資源ができても、インテークで方向性を間違えば、社会資源まで届きませんから。
なんだか記事の内容とコメントがズレてしまいました。すみません。


投稿者: 東 良太郎 2010/07/22 01:30
穏やかな環境で元気になった後の支援

私の方は、先日、宮城県に精神障害関係の医療・福祉関係の見学に行ってきました。一箇所は、「引きこもり」の支援で有名な仙台市のわたげの会です。知的障害や精神障害といった障害種別にこだわらない、というよりもどちらの手帳の対象者でない人で、本人や家族が生活していく上で大きな課題を抱えている人たちに独自のノウハウで支援をしている組織です。
事業の概要説明をうけ、本当に「引きこもった状態から、家族を巻き込み、わたげの活動に元気に参加できる、あるいは精神科等の専門クリニックにつなぐ」につなぐべく素晴らしいノウハウをもっているように思えました。
法人の副理事長さんが言われていましたが、「元気に外に出られるようになってから、就労等の社会に参加できるまでのハードルが高く、そこにこれから挑戦する必要がある」とのことです。そこにも、別のノウハウが必要になります。まさに就労支援ですね。

http://watage.or.jp


投稿者: 志賀 利一 2010/07/22 01:30
職能開発としての取組

始めまして 仙台の「認定NPO法人 みやぎ発達障害サポートネット」の伊藤と申します。
この春から国のモデル事業である「一般校を活用した職業能力開発事業〜発達障害コース〜」を宮城県が受託してくださり、縁あって声をかけていただき「発達障害者職業訓練ディレクター」として週4日勤務しています。
法人のブログ「虹っ子広場」http://blog.canpan.info/mddsnet/のカテゴリーアーカイブ「職業能力開発事業」に折々の学生の様子や感じることを書き綴っています。
お話をいただいた時から、単にパソコンのスキル指導に留まらず、ライフスキルや自己理解の涵養にも重きを置いたカリキュラムを作成させていただきました。
「大変」な毎日ですが、小川先生や梅永先生・志賀先生・札幌の大澤さんたちに知恵をいただきながら、指導スタッフの方々と悪戦苦闘中です。

『発達障害の人たちに未来を創る』ために、例え今はサイの河原に石を積むような営みであったとしても、必ず「良いこと」があると信じています。
JC−NETでいただく知恵と勇気をはり合いに、これからも頑張りたいと思います。



投稿者: 伊藤 あづさ 2010/07/29 10:08
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