ジョブコーチが職場における支援を徐々に減らしていくことをフェイディング(Fading)といいます。狭義には、ジョブコーチが職場にいる「時間」を減らすことを指す場合もありますが、実践的には、支援の質と量を徐々に減らすプロセス全体を指す広義の意味の方が重要です。なぜなら、支援が開始されたその日から、ナチュラルサポートの活用を意識し、ジョブコーチによる直接支援を最小限にとどめた支援を計画的に行わないと、ジョブコーチが職場にいる時間を減らすことは困難だからです。広義にはフェイディングは支援の初日から始まるといっても過言ではありません。
支援の質と量をどのように減らしたら良いかについては、以下の項目を参考にしてみて下さい。
1.支援の介入度を下げる(手添え→モデリング→ジェスチャー→言語指示→自立)
2.距離を離す(すぐ近くで視界の中→近くで視界の外→離れて視界の外)
3.指示のタイミングを遅らせる(行動に先立って指示を出す→2?3秒待って指示を出す→4?5秒待って指示を出す)
4.ナチュラルサポートの活用(ジョブコーチの直接支援を減らし、徐々に従業員による介入を増やす)