ジョブコーチトピックス

アセスメント  ( 小川 浩 : 2005/01/25 )

 従来の職業リハビリテーションにおける職業評価は、障害のある人の能力に焦点を当て、面接、心理テスト、ワークサンプル、作業場面の行動観察などの方法を通して、就職可能かどうかの可能性や、適職などを見極めることが一般的でした。
 ジョブコーチの方法論においても、これらの伝統的な職業評価の情報は参考にすることもあるのですが、もっとも重要な相違点は、障害のある人だけではなく、障害のある人が働く職場もアセスメントの対象と考え、障害のある人のアセスメント情報と職場のアセスメント情報を参考に、適切なジョブマッチングを形成することを目的としていることです。
 アセスメントの情報として重要なのが、いわゆる「実習」です。職場のアセスメントは、通常、ジョブコーチ自身による職場体験実習を通して行われます。障害のある人のアセスメントでも、職場における実習にジョブコーチが付いて、職場環境との相互作用の中で行動観察することが大切です。このように職場実習を通してアセスメントを行うことをジョブコーチ用語でSituational Assessmentと呼ぶことがあります。

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大妻女子大学人間関係学部人間福祉学科・教授、社会福祉法人横浜やまびこの里・仲町台センター

経歴:

大学院で障害児教育を学び、神奈川県総合リハセンターの知的障害者更生施設の生活指導員として障害者福祉の業界にデビュー。その後、同センターの職業前訓練科を経て、1998年より社会福祉法人横浜やまびこの里・仲町台センターにてジョブコーチの仕事を始める。2003年より現職。

プロフィールコメント:

仲町台の実践がスタートして2〜3年、目前の利用者さんの支援に無我夢中だった頃、ジョブコーチについて話しをする時は、「とやかく言わずにとにかくやってみよう」という思いを込めて「Just Do It」をキーワードにしていました。管理運営の立場になるにつれて、次第に「Plan Do See」、計画と修正の必要性を説くようになりました。今、ジョブコーチ・ネットワークを立ち上げるにあたって、気分は再び「Just Do It!」。もう一度、とやかく言わずにやってみようと思っています。日本のジョブコーチ、アッという間にここまできましたが、まだまだ理想とかけ離れているからです。一緒に「Just Do It!」の人たち、側で「Plan Do See」と囁いてくれる人たち、いろいろなカラーでジョブコーチ・ネットワークを形作っていきたいです。日本の就労支援、障害者福祉、「ジョブコーチ」をキーにどこまで変わるか。もう一勝負!