employment specialist【エンプロイメント・スペシャリスト(雇用専門家)】
ジョブコーチには、役割や機能、求められる専門性によって、さまざまな職名があります。ジョブコーチの役割や機能は、大まかに2つのタイプに分けることができます。一つは、エンプロイメント・スペシャリスト(雇用専門家)と呼ばれ、「障害のある人のアセスメント、職場や職務の開拓」、仕事の訓練や手助け、事業所や家族、関係機関との調整、フォローアップ」に至るまでの支援プロセス全体を担当するジョブコーチを指します。もう一つは、ジョブトレーナーと呼ばれ、仕事の訓練や手助けなど、「職場での支援」を中心に担当するジョブコーチを指します。
エンプロイメント・スペシャリスト(雇用専門家)は、担当する支援内容が多岐に渡ることから「広義のジョブコーチ」とも呼ばれています。障害のある人に対しては、その人の生活全般を見渡し、必要な支援や社会資源を組み合わせる「ソーシャルワーカー」や「コーディネーター」の役割が求められます。職場での支援においては、仕事や職場のルールを指導する「インストラクター」でもあります。フォローアップでは、相談に乗ったり、一緒に問題を解決したりする「カウンセラー」でもあります。また事業所に対しては、障害のある人に合った職務を見出す手伝いをし、仕事の指導方法や雇用管理上の相談に応じる「コンサルタント」でもあります。また後輩のジョブコーチに対しては、支援全般を見渡し、それぞれの支援に応じたアドバイスを行う「スーパーバイザー」でもあるでしょう。
わが国では、ジョブコーチを「職場での支援」、つまり「狭義のジョブコーチ」に限定して考える傾向があります。しかし、障害のある人の就労生活は「職場での支援」だけで支えきれるものではありません。「狭義のジョブコーチ」は、エンプロイメント・スペシャリスト(雇用専門家)とチームになることで、計画的で効果的な支援が提供できると考えられています。現在、ジョブコーチによる就労支援が広まり、さまざまな実践場面や研修機会が増え、「狭義のジョブコーチ」は各地に生まれています。仲町台センターやJC-NETでは、エンプロイメント・スペシャリスト(雇用専門家)としての専門性を持ち、「狭義のジョブコーチ」や地域の就労支援をリードできる人材養成を担当したいと考えています。