ジョブコーチトピックス

ジョブコーチ  ( 柴田 珠里 : 2004/11/05 )

job coach【ジョブコーチ】
 1986年、米国の「supported employment(援助付き雇用)」という制度の中で生まれた就労支援の専門職です。わが国には、1990年代初めになって紹介され、「重度の障害がある人の就労支援」や「施設から地域へ」を実現する新しい方策として、ジョブコーチの理念、方法、技術が注目されています。
 ジョブコーチは、?@一定期間、職場に付き添って支援を行い、?A障害のある人の仕事の自立を助け(OJT: on-the-job training)、?B従業員さんから必要な支援を引き出し(ナチュラルサポートの形成)、?C徐々にジョブコーチによる支援の量を減らしていきますが(フェィディング)、?D就労が安定した後も職場訪問や面談などを通して継続的な支援(フォローアップ、アフターフォロー、継続的支援)を行います。
 わが国でも、就労支援に関わる人々が、所属機関や事業内容に合わせて、ジョブコーチによる支援を取り入れるケースが増えています。その結果、一口に「ジョブコーチ」といっても、さまざまな「ジョブコーチ」の実践があり、「ジョブコーチ」という考え方も曖昧です。米国でもわが国でも「ジョブコーチ」には公的な資格がありません。同じ職名でも、役割範囲や実践経験もさまざまな「ジョブコーチ」がいます。
 現在わが国では、「ジョブコーチ」をキーワードとした就労支援は、?@国の「職場適応援助者(ジョブコーチ)事業」、?A地方自治体による就労支援事業、?B社会福祉法人やNPO法人などによる就労支援事業の3つのタイプがあります。「ジョブコーチによる支援」を希望する場合、まずは最寄りのハローワーク、障害者職業センター、あるいは福祉事務所などに問い合わせ、地域にどのような就労支援事業があり、自分のニーズに合った支援はどこで(どの支援機関)から得られるのかについて相談するとよいでしょう。

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経歴:
教育学部養護学校教員養成課程卒。(最近、教育実習などでお世話になった先生がたとよくお会いするようになりました。ちょっと恥かしい。)学部4年生の時にアメリカへ派遣留学(LD専攻)。
卒業後、入所施設職員を経て、再度アメリカへ。
リハビリテーションカウンセリング修士(サポーテド・エンプロイメントと移行サービスを専攻)。米国公認リハビリテーションカウンセラー(CRC)。臨床心理士。 社会福祉士。
98年2月より、仲町台センター勤務。03年4月より、よこはま・自閉症支援室(横浜市自閉症・発達障害支援センター)就労支援担当に着任。08年5月、「よこはま・自閉症支援室」は横浜駅近に移転し、 「横浜市発達障害者支援センター」に名称変更しました。平成21年度は、横浜市発達障害者支援開発事業・発達障害者支援マネージャーを担当しています。

コメント:
もともとは特殊教育専攻。大学4年の時、アメリカに留学し、サポーテド・エンプロイメントに出会いました。「障害があっても、社会に出て働くことは権利」という言い切る文化に感激し、卒業後渡米し、サポーテド・エンプロイメント三昧。帰国後、仲町台センターで念願のジョブコーチになりました。最近は、相談業務に四苦八苦。そういう意味では取得後12年にして、CRCっぽい仕事をしているのかなと考えているところです。