job coach【ジョブコーチ】
1986年、米国の「supported employment(援助付き雇用)」という制度の中で生まれた就労支援の専門職です。わが国には、1990年代初めになって紹介され、「重度の障害がある人の就労支援」や「施設から地域へ」を実現する新しい方策として、ジョブコーチの理念、方法、技術が注目されています。
ジョブコーチは、?@一定期間、職場に付き添って支援を行い、?A障害のある人の仕事の自立を助け(OJT: on-the-job training)、?B従業員さんから必要な支援を引き出し(ナチュラルサポートの形成)、?C徐々にジョブコーチによる支援の量を減らしていきますが(フェィディング)、?D就労が安定した後も職場訪問や面談などを通して継続的な支援(フォローアップ、アフターフォロー、継続的支援)を行います。
わが国でも、就労支援に関わる人々が、所属機関や事業内容に合わせて、ジョブコーチによる支援を取り入れるケースが増えています。その結果、一口に「ジョブコーチ」といっても、さまざまな「ジョブコーチ」の実践があり、「ジョブコーチ」という考え方も曖昧です。米国でもわが国でも「ジョブコーチ」には公的な資格がありません。同じ職名でも、役割範囲や実践経験もさまざまな「ジョブコーチ」がいます。
現在わが国では、「ジョブコーチ」をキーワードとした就労支援は、?@国の「職場適応援助者(ジョブコーチ)事業」、?A地方自治体による就労支援事業、?B社会福祉法人やNPO法人などによる就労支援事業の3つのタイプがあります。「ジョブコーチによる支援」を希望する場合、まずは最寄りのハローワーク、障害者職業センター、あるいは福祉事務所などに問い合わせ、地域にどのような就労支援事業があり、自分のニーズに合った支援はどこで(どの支援機関)から得られるのかについて相談するとよいでしょう。